白い杖を見かけたら イメージ画像

白い杖を見かけたら

白杖歩行中画像

始めに

視覚障害者、盲人、目の不自由なひと、目が見えないひと…。いろんな言い方がありますが、ここは、それを定義する場ではないので、「視覚によって情報を得 る事が困難なひと」というぐらいに理解して置いてくださいませ。

「障害者」、最近は「障がい者」というように、「害」の字を使わないように呼びかけている 人たちもいらっしゃるし、実際、広報等には「障がい者」と表記する自治体も出てきています。ここでは、その是非や、障害者の定義を明確にすることはしませ ん。あえて書けば、都道府県知事が発行する身体障害者手帳を持っているひとというぐらいにしておきます。手帳には等級が書かれていて、身体障害者福祉法の 別表に、視力が○○なら、○級というように具体的に示されています。

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いろんな視覚障害者

視覚障害者といっても、その状態も様々、困っていることも人それぞれって感じです。全く見えないひと、光は感じる人、目の前の指の数はわかる人、メガネを かけて新聞の大きな見出しがなんとか見える人。 視力だけのことではなくて、視野が狭いとか、視界の真ん中は見えないけど外側は見える人。特定の色の区別が苦手なひと。などなどと多種多彩です。

全盲といっても、更に、失明時期(見えなくなった時期)がいつごろか?生まれながらか、若いときか、年老いてからかによっても、そのひとの行動には多様な違 いが出てきます。もちろん、失明して間もないのか…、だいぶ経っているのか? そして、何よりも、視覚の状態そのものというよりも、そのひとの性分や暮らしの様式によって、それはそれは様々に違いが出てきます。そのひとの「持ち味」 というような意味合いで、10人10色。 考えてみれば当たり前のことですよね。とにかく、視覚障害者と一言で言っても、ほんとに多種多様な状態のひとがいるってことです。

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街をあるくってことは

街をあるくってことはと、いろんな視覚障害者がいるよといいつつ。でもでも、押しなべてしんどいこと、困ることにはおのずと共通点があります。そのひとつ が「歩行」、つまり、街を歩くことです。 どんなに勘の良い盲人でも、慣れたところといっても、鉄道駅のホームは不安ですし、危険です。誘導ブロックが敷設してあってもね。 それに、初めて歩く街、初めて訪れた建物…、 誰にお聞きすることもなくひとりで歩き、目的地に到達することは長年盲人をやっているひとでもほんとに困難です。 建物の入り口って、これ、目が見えないとわかりにくいよ。慣れた街といっても…。自転車が不用意に路上に置かれていたり、自動車が駐車してあったり。工事 中だったり、看板が置かれていたり。 常に変化するのが街ですもんね。雨の日や風の強い日では、耳で得られる、皮膚で感じる、街の音、雰囲気も異なります。 このように生きている町を、目の見えない私たちが歩くときは、とっても神経を使って歩いています。耳に聞える音、車のエンジン音やひとの足音、などを聴 き、肌に感じる風の具合で曲がり角を感じ取ったり、肉屋さんの店先などでは匂いも重要な情報源。

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声をかけて!

声をかけて!ということで、町で白い杖をついている盲人、視覚障害者を見かけたらどんどん遠慮なく声をかけていただきたいんです!で、その際に。「手を貸 しましょうか?」とか「何かお困りですか?」などというように、尋ねる雰囲気で声をかけていただければ良いな。

もし、声をかけられた盲人が、自分ひとりで 大丈夫だと思えば「ありがとう!大丈夫です」などと答えられるし手を借りたければ「お願いします」と言える訳でして、自分の判断でお願いしたり、お断りし たりできます。

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どんな風に手を貸すの?

声をおかけいただいて、「お願いします」と盲人に言われたら、あなたの腕か肩を、盲人に触れさせてください。あんまり、盲人が強く腕などを握ったら、「も う少し軽く握ってください」と遠慮なく言ってくださいね。

そして、歩くときは、あなた(目の見えるひと)が左に立って、盲人が右側で。 盲人は右手に白い杖を持っていますのでこの位置になります。で、あなたが少し前を歩いてください。半歩ぐらい盲人の前を歩くかたちになります。こうすれ ば、盲人は触れているあなたの肩や、軽く握っているあなたの腕の動きで、止まったり、段差があるということを感じ取れます。

段差や、階段の手前では、立ち 止まって「上り階段になります」とか、「段差があります」などと声で教えてください。歩く早さは、それこそ、盲人個々によって違います。

「もう少しゆっくり歩きましょうか?」などと、遠慮なく尋ねてください。会話、言葉によるコミュニケーションということ、とっても大切です。

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特にこんな時は

上にも書きましたが、どんなに慣れているといっても、駅のホーム!危険です。白い杖を見かけたら、是非、上のように声をかけて改札口なり、乗換え口まで案 内してください。

横断歩道。音声で教えてくれる信号機は未だ数少ないし、押しボタン式の音声信号機など、どこがボタンかわかりません。まして、このような 音声信号ではない横断歩道。 車が止まった音で判断してはいますが…。やはり、「青になりましたよ。いっしょに渡りましょう」と、あなたのひと声は、うれしいし安心です。建物の入り口 や、お店の中もけっこうわかりにくいんです。

白い杖を見かけたら、どうぞ、お声を!もし、あなたが向かっている方向と違っていたりして、あるいはとても急 いでいるときなどは、どなたか、同じ方向に歩いている人に、声をかけて、いっしょに歩いてくれる人を、盲人と一緒に探していただけるとほんとうに助かりま す。

タクシーを停めること、バスの乗車口…。これも、見えないとけっこう難しいことです。列に並んだりするのも意外に苦手。バスやタクシー 乗り場で、列の後ろに並んだとして、前のひとが進んでも具合がわかりにくいんです。

駅の切符を買うのって、これが見えないと一苦労。お金の投入口や、ボタ ン。 点字で表記している販売機も多いけど、点字を読める盲人は、全体の2割強なんです。

お店。とりわけ、スーパーやコンビニ。陳列している棚の商品が判らない んです。値段もね。お店の人に頼むことも多いけど、お客さんが多いときや、店員さんが少ないときなど、さてさて困る。そんなときに、あなたの一声。 「手をお貸ししましょうか?」。

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いずれにしても

いずれにしても、どうぞ、遠慮せずにどんどん声をかけてくださいね。自転車で盲人の横をすり抜けるときには、「横を通ります」と一声。自転車ってエンジン音が無い(当たり前ですね)ので、とても怖いんです。

急に横をシュっと通り抜ける。不用意に路上にとめられている自転車や自動車。危ないです!駐輪場や駐 車場にお願いします。

初めにも書きましたが、盲人・視覚障害者といっても10人10色。ここに書いたことは、あくまで「参考」です。街や駅、お店などであなたが見かけた視覚障 害者に声をかけていただき、そのひとと話しながら、そのひとにあった手助けの方法をみつけてくださいね。

何かご不明の点、こんなことがあったよ、こういう ときはどうするの? などなどどうぞ、ご遠慮なくお問い合わせください。

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ひとりで悩んでいないで、ご一緒に!一緒に暮らしやすい中野の街を作りましょう!

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